玄関が狭く感じる理由と対策の基本
玄関って不思議なもので、実際の広さよりも「狭く感じてしまう」ことが多いんです。私がお客様のお宅を訪問すると、「玄関が狭くて…」というお悩みをよく耳にします。でも実は、感じ方を変えるちょっとしたコツがあるんですよ♪ まずは、なぜ狭く感じるのか、その理由から見ていきましょう。
狭く感じる主な原因
玄関が狭く感じる一番の原因は、やはり「物が多い」ということなんです。靴はもちろん、傘やコート、バッグなど、出かける時に必要なアイテムが集まる場所ですよね。
また、照明が暗かったり、色が暗めだったりすると、それだけで空間が狭く感じられます。私のクライアントさんのお宅でも、照明を変えただけで「玄関が広くなった！」と喜ばれることがよくあるんですよ。
さらに、玄関は家の顔。来客時の第一印象を決める重要な場所です。だからこそ、限られたスペースでも工夫して、広くておしゃれな空間に仕上げたいものですね。
実は、玄関を広く見せるには「視覚効果」を上手に利用するのがポイント。色使いや照明、鏡の配置など、ちょっとした工夫で驚くほど印象が変わるんです。この記事では、そんな効果的なテクニックをご紹介していきますね。
広く見せるための基本アプローチ
玄関を広く見せるための基本は、シンプルに言えば「減らす」「整える」「明るくする」の3つです。私がどんなに狭い玄関でも、まずこの3つのアプローチで改善していくと、必ず空間の印象が変わるんです！
「減らす」とは、必要最低限のものだけを置くこと。例えば、シーズンオフの靴やめったに使わないコートなどは別の場所に収納するのがおすすめです。私のクライアントさんには「玄関に置く靴は一人3足まで」というルールを提案することもあります。
「整える」は、残したものをきちんと整理整頓すること。散らかっていると空間が狭く感じますが、同じものでもキレイに並べるだけで印象が変わります。私も自宅の玄関は毎日使う靴をきれいに並べることを習慣にしています。
「明るくする」は文字通り、照明を工夫したり、明るい色を取り入れたりすること。これだけで玄関の印象は格段に変わります。特に北向きで日が入りにくい玄関では、照明計画がとても重要になってきますよ♪
視覚的に広く見せるテクニック
狭い玄関を広く見せるには、実際に空間を広げなくても「視覚的に広く感じさせる」テクニックが効果的です。私がこれまでの仕事で試してきた中でも、特に効果が高かった方法をご紹介します。ちょっとした工夫で、狭い玄関の印象がグッと変わりますよ！
色で空間を広げる魔法
玄関の印象を大きく左右するのが「色」なんです。私がいつもクライアントさんにお伝えするのは、狭い空間は明るい色で統一すると広く感じられるということ。特に白やベージュ、ライトグレーなどの明るい色は空間を広く見せる効果があります。
実際に私が担当したマンションの玄関では、以前は濃い茶色の下駄箱と暗めの壁紙だったのですが、白い下駄箱とアイボリーの壁紙に変えただけで、見違えるように広く感じるようになったんです。同じ空間なのに不思議ですよね♪
もし壁紙を変えるのが難しい場合は、小物やインテリアの色を明るくするだけでも効果があります。例えば、玄関マットを暗い色から明るい色に変えるだけでも、空間の印象はぐっと変わるんですよ。
また、一面だけアクセントカラーを使うテクニックも効果的です。奥の壁だけ明るい色にすると、奥行きが感じられて広く見えます。私の自宅の玄関も、奥の壁だけパステルブルーにしていて、とても開放的な印象になっています。
照明で印象を変える
玄関を広く見せるのに、照明ほど効果的なものはありません。私がいつもクライアントさんに伝えているのは、「暗い玄関は狭く感じる」ということ。適切な照明計画で、同じ空間でも印象がまったく変わるんです。
まず大切なのは、玄関全体を明るく照らす「全体照明」です。天井に付けるシーリングライトやペンダントライトを選ぶなら、できるだけ明るいものを選びましょう。私のおすすめは、調光機能付きのLED照明です。状況に応じて明るさを調整できるので便利ですよ♪
さらに効果的なのが「間接照明」の活用です。下駄箱の上や棚の下に間接照明を仕込むと、空間に奥行きが生まれて広く感じられます。私の自宅では、玄関の壁際に間接照明を設置していて、とても広く感じられると来客にもよく褒められます。
照明の色味も重要です。温かみのある電球色も素敵ですが、狭い玄関なら昼白色や昼光色のような白っぽい光の方が空間を広く見せる効果があります。ただし、あまりに白すぎる光だと冷たい印象になるので、少し温かみのある白色がおすすめですよ。
鏡とガラスの効果的な活用
狭い玄関を広く見せる「魔法のアイテム」といえば、やはり鏡です！私が手がけた玄関改善プロジェクトでも、鏡の設置は必ず検討する重要なポイントなんです。壁に大きめの鏡を設置するだけで、空間が倍に広がったような錯覚を生み出せます。
鏡の設置場所も重要です。玄関の正面や側面に設置すると特に効果的。私がおすすめするのは、靴を履く時にも姿見として使える高さに設置することです。実用性と空間拡大効果の両方を得られますよ。
また、下駄箱の扉に鏡を取り入れるのもおすすめです。私の自宅では、下駄箱の一部の扉をミラー扉にしています。収納としての機能はそのままに、空間を広く見せる効果が得られて一石二鳥なんです♪
さらに、ガラスやアクリル素材の小物や家具も空間を広く見せる効果があります。例えば、傘立てや小物入れなどを透明素材にすると、視線が遮られないので空間に抜け感が生まれます。私のクライアントさんのお宅では、アクリル製のコンソールテーブルを玄関に置いたところ、すっきりと広く見えるようになりました。
スマートな収納で空間を確保
狭い玄関を広く見せるには、スマートな収納が欠かせません。どんなに視覚的な工夫をしても、物が溢れていては台無しですよね。私がこれまでの仕事で培った、限られたスペースを最大限に活用する収納テクニックをご紹介します。これらのアイデアは、私自身も自宅で実践している方法ばかりです！
薄型・スリムな収納家具の選び方
狭い玄関には、薄型でスリムな収納家具がベストチョイスです。私がクライアントさんにいつもお伝えするのは、「奥行きよりも高さと幅を活用する」ということ。奥行きが15〜20cm程度のスリムな下駄箱なら、通路を広く確保できるんです。
スリムな下駄箱を選ぶときのポイントは、内部の収納力です。靴が斜めに収納できるタイプや、可動棚で高さ調節ができるタイプだと、限られたスペースでも多くの靴を収納できます。私の自宅でも奥行き18cmの薄型下駄箱を使っていますが、家族4人分の靴がしっかり収まっていますよ♪
また、オープンタイプとクローズドタイプの使い分けも重要です。よく使う靴はオープンラックに、あまり使わない靴は扉付きの収納に入れると、見た目もすっきりしますし、出し入れもしやすくなります。私のクライアントさんのお宅では、この組み合わせが大好評でした。
高さのある家具を選ぶときは、上部まで有効活用できるか確認しましょう。シーズンオフの靴やお手入れグッズなど、あまり使わないものを上の方に収納できると便利です。私は「使用頻度で収納場所を決める」ことを、いつもクライアントさんにアドバイスしています。
壁面を活用した収納テクニック
狭い玄関で見落としがちなのが「壁面」という貴重なスペース。床に物を置くと狭く感じますが、壁に取り付けるタイプの収納を活用すれば、すっきりと広々とした印象になるんです。私がよく提案するのは、「フロートタイプ」と呼ばれる床から浮いたデザインの収納家具です。
壁付けのフックやハンガーレールも、とても役立つアイテム。コートやバッグ、傘などを掛けるのに最適です。私の自宅では、玄関の壁に高さの違うフックを何個か取り付けて、家族それぞれの身長に合わせて使っています。見た目もおしゃれで、取り出しやすいのがいいんですよ♪
壁面収納で特に効果的なのが「見せる収納と隠す収納のバランス」です。例えば、お気に入りのバッグや帽子は見せる収納に、雑多な小物は隠す収納に入れると、見た目がすっきりします。私のクライアントさんのお宅でも、このバランスを意識した壁面収納が好評でした。
また、壁面に棚板を取り付けるのも良いアイデアです。下駄箱の上のスペースなど、デッドスペースになりがちな場所に薄い棚を付けると、鍵や手紙などの小物置き場になります。私は自宅の玄関に小さな棚を付けて、毎日使うものをそこに置いているんです。取り出しやすくて、とても便利ですよ。
扉の裏や隙間を活かすアイデア
狭い玄関で見逃せないのが、扉の裏や家具と壁の隙間といった「デッドスペース」。こんな小さなスペースでも工夫次第で立派な収納場所になるんです！私がクライアントさんのお宅でよく提案するのが、玄関ドアの裏側にフックを取り付ける方法です。
扉の裏側は、エコバッグやカサなど薄いものを掛けるのに最適。特にマンションなど狭い玄関では、このスペースを活用するだけでもかなり違います。私の自宅でも、玄関ドアの裏側にはS字フックをいくつか付けて、エコバッグを掛けています。
下駄箱と壁の間にできた隙間も見逃せません。わずか10センチ程度の隙間でも、専用のすきま収納を使えば、靴ケアグッズやスリッパなどを収納できます。私のお客様のお宅では、このすきま収納を活用して、見事に散らかっていた小物をすっきり収納できました♪
さらに、玄関の天井近くの空間も活用できます。高い位置に細めの棚を取り付ければ、シーズンオフの靴やバッグなど、あまり使わないものの収納場所になります。私が担当したリノベーションでは、天井下15cmに薄型の棚を一周取り付けて、収納力が格段にアップしたケースもありますよ。
おしゃれなレイアウト実例集
ここからは、私がこれまでに手がけてきた狭い玄関のレイアウト実例をご紹介します。様々なスタイルや条件の玄関改善例を見ることで、ご自宅の玄関改善のヒントが見つかるかもしれませんね。それぞれのお宅の悩みや条件に合わせた、実際の解決策をお伝えします！
ミニマルスタイルの玄関
最小限の物だけで整えた「ミニマルスタイル」は、狭い玄関を広く見せるのに最適です。私が担当した1LDKマンションの玄関は、まさにこのスタイルで大変身しました。白を基調とした空間に、必要最小限の家具だけを配置したシンプルなレイアウトです。
このお宅では、奥行き15cmのスリムな下駄箱を壁に設置し、床に物を置かないようにしました。鏡は下駄箱の扉の一部に組み込み、見た目もすっきり。壁にはシンプルなフックを2つだけ付けて、よく使うバッグだけを掛けるようにしています。
照明は天井に埋め込むタイプのダウンライトと、間接照明を組み合わせました。間接照明は下駄箱の下に仕込んであり、床が浮いて見える効果も。床材は明るいオークで、壁は純白。この組み合わせが洗練された印象を生み出しています。
ポイントは「余白を大切にする」こと。玄関に物を詰め込まず、あえて空間を残すことで広さを感じさせるデザインです。最小限の物だけを厳選して置くというこのスタイルは、特に都会の狭いマンションの玄関におすすめですよ♪
北欧テイストの明るい玄関
明るい木目と白を基調にした「北欧テイスト」も、狭い玄関を広く見せるのに効果的です。私が担当した2LDKの玄関では、このスタイルで温かみのある広々とした空間に生まれ変わりました。
この玄関のポイントは、バーチやパイン材など明るい木目の収納家具を使っていること。壁付けの薄型シューズボックスは、あえて天井まで届かない高さにして、圧迫感を軽減しています。上部の空間には小さな観葉植物を置いて、柔らかさをプラスしました。
照明は北欧らしいペンダントライトを採用。柔らかい光が玄関全体を明るく照らします。壁には白いペイントを施し、アクセントとしてグリーンのフックを取り付けました。カラフルながらも主張しすぎないアクセントカラーが、北欧テイストらしい明るさを演出しています。
床にはウールのラウンド型マットを敷き、柔らかい印象をプラス。北欧テイストの特徴である「暖かさ」と「明るさ」が、狭い玄関を広く感じさせるポイントになっています。このスタイルは、家族で使う玄関に特におすすめですよ♡
モダンシックな大人の玄関
黒やグレーを効果的に使った「モダンシック」なスタイルも、狭い玄関を洗練された印象に変えてくれます。私が手がけた単身者向けマンションの玄関は、このスタイルで見違えるように素敵になりました。
このお宅では、奥行きのあるダークグレーの下駄箱ではなく、壁に直接取り付けるフロートタイプの薄型収納を選びました。床から浮いているデザインなので、空間に抜け感が生まれ、狭い玄関でも圧迫感がありません。
壁は明るめのグレーで塗装し、鏡はシンプルな黒いフレームのものを選びました。照明は、スポットライトを数カ所に設置して、空間にメリハリをつけています。床材はダークブラウンの木目調ですが、光沢のある素材を選ぶことで、空間を引き締めながらも広がりを感じさせています。
アクセントとして、真鍮素材のフックやハンドルを取り入れたのもポイント。落ち着いたカラーパレットの中に、上質な素材使いでアクセントを加えることで、大人の洗練された印象が生まれます。シンプルでありながら高級感のあるこのスタイルは、都会的な暮らしにぴったりですよ。
DIYでできる玄関改造アイデア
ここまでご紹介したテクニックの中には、すぐに実践できるものもあれば、少し手間や費用がかかるものもありましたね。でも大丈夫！今回は、DIY初心者でも気軽にトライできる、狭い玄関を広く見せるアイデアをご紹介します。私も自宅で実践している、手軽で効果的な方法ばかりですよ♪
壁紙や床材で印象を変える
壁紙を張り替えるだけで、玄関の印象はグンと変わります。最近は簡単に貼れる「貼ってはがせる壁紙」が充実しているので、DIY初心者でも挑戦しやすいんですよ。私も自宅の玄関壁紙を、この方法で明るいストライプ柄に変えてみました。
おすすめは、明るい色や縦のストライプ柄の壁紙。特に天井が低い玄関では、縦ストライプが空間を高く見せる効果があります。私のクライアントさんのお宅では、薄いブルーグレーのストライプ柄に変えただけで、玄関が明るく広く感じられるようになりました。
床材も、今は貼るだけのフロアシートやタイルカーペットが充実しています。暗い床を明るいものに変えるだけでも、空間の印象はぐっと広がります。私が試したのは、木目調のフロアシート。元の床の上から貼るだけで、玄関の雰囲気が華やかになりました♪
壁紙や床材を全面変えるのが難しい場合は、アクセントウォールとして一部だけ変えるのもおすすめです。玄関の正面の壁だけ柄物や明るい色にすると、視線が奥に引き込まれ、空間に奥行きが生まれます。ちょっとした工夫で、狭い玄関の印象はこんなにも変わるんですよ。
ちょい足しアイテムで広さ演出
手軽に始められるのが「ちょい足しアイテム」の活用です。特におすすめなのが「突っ張り棒」や「コマンドフック」のような、工具不要で取り付けられるアイテム。私も自宅の玄関で活用していて、とても便利なんです！
突っ張り棒は、玄関の空いたスペースに横向きに設置すれば、簡易ハンガーラックに早変わり。コートやバッグを掛けられて、床に物を置かずに済みます。私の自宅では、下駄箱の上の空間に突っ張り棒を設置して、よく使うコートを掛けています。
コマンドフックも優秀アイテム！壁に穴を開けずに設置できるので、賃貸住宅にも安心して使えます。鍵や小物を掛けるのに最適で、見た目もスッキリ。私は玄関ドアの内側に何個か付けて、エコバッグやマスクケースを掛けています。
また、100円ショップで手に入る「つっぱり棚」も活用度が高いです。下駄箱と天井の間など、使われていないスペースに設置すれば、小物置き場として便利。私のクライアントさんのお宅では、この方法で季節の小物ディスプレイスペースを作り、玄関が素敵な空間に変わりました♡
ハンドメイドの収納アイデア
もう少しDIYに挑戦してみたい方には、ハンドメイドの収納アイテムもおすすめです。簡単なものから始めれば、初心者でも素敵な収納が作れますよ。私自身、休日のDIYが楽しみで、いくつか作った収納を自宅の玄関で使っています。
例えば、木箱をリメイクした靴収納。ホームセンターで購入した木箱にペイントを施し、キャスターを付ければ、移動できる靴箱の完成です。私は白のペイントで塗装し、内側はブルーにして、爽やかな印象に仕上げました。サイズも自分で決められるので、玄関のピッタリサイズが作れるのが魅力です。
壁掛け収納も作りやすいDIYアイテム。100円ショップの木製トレイに紐を通して壁に掛ければ、鍵や手紙などの小物置き場に。私のクライアントさんは、複数のトレイをロープで連結させて、階段状の壁掛け収納を作られていました。とてもおしゃれで機能的でしたよ♪
布製の収納ポケットも手作りしやすいアイテムです。玄関の壁に掛けて、小物をすっきり収納できます。私は以前、断捨離で出てきた子どものデニムパンツをリメイクして、ポケットがたくさん付いた玄関収納を作りました。意外と丈夫で、長年使えています。
まとめ：玄関から始める暮らしの満足度アップ
今回は、狭い玄関を広くおしゃれに見せるテクニックをたくさんご紹介してきました。視覚効果を利用したトリックから、実用的な収納アイデア、そして実例まで幅広くお伝えしましたが、いかがでしたか？
大切なのは、自分の玄関の特性を理解し、生活スタイルに合った方法を取り入れること。すべてを一度に変える必要はありません。今日紹介したテクニックの中から、まずは一つ、取り入れやすいものから始めてみてください。
玄関は毎日必ず通る場所であり、家の第一印象を決める大切な空間です。ここが快適になるだけで、日々の暮らしの満足度はグンと上がります。私自身、玄関改善プロジェクトを手がけるたびに、「こんなに変わるんですね！」と驚かれるクライアントさんの笑顔を見るのが何よりの喜びです。
皆さんの玄関も、工夫次第でもっと広く、もっとおしゃれになります。素敵な玄関づくりを通して、毎日の帰宅が少し幸せになる、そんな空間づくりのお手伝いができれば嬉しいです。さあ、玄関改造、始めてみませんか？