あなたの理想が見つかる!素材別おしゃれな土間デザイン実例集タイル・コンクリート・洗い出しなど、素材別のおしゃれな土間デザイン実例を紹介。玄関・リビング・アウトドアスペースなど場所別の活用法や、メンテナンスのポイントまで解説。あなたの暮らしにぴったりの土間づくりをサポートします。最近、土間のあるおしゃれな住まいに憧れていませんか?土足で入れる便利さに加え、インテリアとしての存在感も魅力的な土間空間は、現代の住まいに新たな価値をもたらしてくれます。この記事では、タイル・コンクリート・洗い出しなど素材別のおしゃれな土間デザイン実例をご紹介し、あなたの家づくりやリノベーションのヒントをお届けします。

土間のある暮らしの魅力とは?

インテリアコーディネーターとして多くの住宅を見てきた中で、近年特に人気を集めているのが「土間」のある住まいです。床板を張らず土足で歩けるこのスペースは、単なる通路ではなく、生活を豊かにする多機能な場所へと進化しています。今回は、おしゃれな土間空間の魅力についてご紹介します。

現代における土間の意味と役割

modern doma

「土間」と聞くと、昔ながらの日本家屋にある土足スペースを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。 でも現代の土間は、伝統的な要素を残しながらも、より洗練されたデザイン性と機能性を兼ね備えています。

玄関からリビングへと続く土間、アウトドア趣味を楽しむための土間、家事や創作活動の場としての土間など、その活用法は多岐にわたるんですよ♪ 私がコーディネートした住宅でも、「汚れを気にせず使える場所が欲しい」というご要望から土間を取り入れるケースが増えています。

土足で入れるため、ガーデニングの道具を置いたり、自転車やベビーカーを収納したり、アウトドアグッズをメンテナンスしたりと、実用的な使い方ができるんです。 最近では、コロナ禍以降の在宅時間の増加で、趣味や作業を楽しむスペースとしての需要も高まっていますね。

また、土間は室内と屋外をゆるやかにつなぐ"中間領域"としての役割も果たします。 内と外の境界があいまいになることで、開放感のある住空間が生まれるんですよ。 窓から差し込む光が土間に落ち、その反射や陰影が室内に豊かな表情をもたらす様子は、何とも言えない心地よさがあります♡

土間スペースの現代的な価値

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最近の住宅デザインにおいて、土間が注目されている理由は、そのフレキシブルな使い方にあります。 単一の目的だけでなく、家族の趣味や生活スタイルに合わせて変化する「可変性の高い空間」としての価値が評価されているんです。

例えば、平日は子どもの遊び場として、週末はホームパーティーのスペースとして活用するという使い方もできますよ。 さらに、土間は住まいに「余白」をもたらしてくれます。 すべての空間を目的化せず、あえて用途を固定しない場所を作ることで、暮らしに余裕が生まれるんですね。

私が手がけた物件でも、「何に使うか決めてないけど、なんとなく落ち着く場所」として土間を愛用されているご家族が多いんです。 その自由さこそが、現代の忙しい生活の中で見直されている価値だと感じています♪

また、デザイン面でも土間は住まいに個性をプラスします。 タイルやコンクリート、洗い出しなど、フローリングとは異なる素材感が空間に変化をもたらし、インテリアのアクセントになるんですよ。 住まいの顔となる玄関から続く土間は、その家全体の印象を決める重要な要素になっているんです。

藤原さん、土間ってどんな場所に作るのが一般的なんですか?
一般的には玄関から続くスペースが多いですが、最近はリビングの一角やキッチン横、庭と繋がる部分など、ライフスタイルに合わせた配置が増えています。どんな使い方をしたいかで場所を考えるのがおすすめですよ♪
藤原 絵美藤原 絵美

タイル土間のデザイン実例

タイル土間は、豊富な色柄と耐久性の高さが魅力の素材です。洗練された表情から遊び心あふれるデザインまで、幅広い表現が可能なタイルは、個性的な土間空間を作りたい方に特におすすめ。私が手がけた物件でも、タイル選びに一番時間をかけるお客様が多いんですよ。その魅力的な実例をいくつかご紹介します。

モザイクタイルで作る華やかな玄関土間

mosaic tile

小さなタイルを組み合わせたモザイクタイルは、土間に表情豊かな表情をもたらしてくれます。 私が最近手がけた物件では、ブルーとホワイトのモザイクタイルを使って、まるで地中海のリゾートのような爽やかな玄関土間を実現しました♡

毎日帰宅するたびに「ただいま」という言葉に自然と笑顔が加わる、そんな素敵な空間になったんですよ。 モザイクタイルの魅力は、その多彩な表現力にあります。 幾何学模様、グラデーション、花柄など、タイルの組み合わせ次第で無限のデザインが可能なんです。

しかも、タイル一枚一枚が小さいので、曲線や複雑な形状の場所にも対応しやすいという利点も。 玄関横の小さなニッチをタイル土間にして、ちょっとした観葉植物を置く場所にするといった使い方もおすすめですよ♪

実際に施工する際のポイントとしては、使用するタイルの種類を多くしすぎないことです。 多種多様なタイルを使いたい気持ちはわかりますが、3種類までに抑えると洗練された印象になります。 タイルは滑りやすいイメージがありますが、最近は表面に凹凸のある滑りにくいタイプも増えているので安心してくださいね。

大判タイルでつくる上質なエントランス

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洗練された空間づくりには、大判タイルがぴったりです。 50cm角以上の大きなタイルを使うことで、目地が少なくなり、スッキリとした印象に。 私がコーディネートした40代ご夫婦のお宅では、グレーの大判タイルを使った土間が、まるでホテルのようなエントランスを実現しました。

大判タイルの良さは、広々とした印象を与えられることです。 特に狭い玄関でも、大きなタイルを使うことで視覚的に空間を広く見せる効果があるんですよ。 また、目地が少ないため掃除もラクになります。

梅雨時期の水滴や砂などは小さなブラシで目地を掃除する必要がありますが、大判タイルならその手間がぐっと減るんです。 素材感にこだわるなら、大理石調やコンクリート調の大判タイルがおすすめです。 本物の大理石やコンクリートに比べてメンテナンス性に優れていながら、そっくりな見た目を再現できますよ♪

私がよく提案するのは、ほんのりと光沢感のあるタイプ。 光の加減で表情が変わり、土間に奥行きが生まれ、洗練された雰囲気になります。 特に夕方から夜にかけて、照明が反射するとき、その美しさは格別なんですよ♡

レトロタイルで懐かしさを感じる土間空間

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最近人気急上昇中なのが、昭和レトロな雰囲気のタイル土間です。 六角形や小さな正方形のタイルを使って、どこか懐かしさを感じるデザインが多くの方に支持されています。 先日リノベーションを手がけた古民家では、京都の老舗タイルメーカーの六角タイルを使いました♪

モダンとレトロが絶妙に融合した土間を実現し、クライアントに大変喜んでいただけましたよ。 レトロタイルの魅力は、時間を経ても色あせない普遍的な美しさにあります。 流行に左右されにくいデザインなので、長く愛用できるのが大きな利点ですね。

また、一見シンプルでも、よく見ると細部に凝ったデザインが施されていることも多く、使えば使うほどその魅力に気づくことができるんです。 私自身、レトロタイルの土間がある住宅を訪れると、不思議と落ち着いた気持ちになります。 そんな心地よさをぜひ体験してみてくださいね♡

施工の際のポイントは、レトロな雰囲気を引き立てる配色選びです。 私がよく提案するのは、白と黒のシンプルな組み合わせ。 または、グリーンやブルーのアクセントカラーを加えると、より個性的な空間になりますよ。 タイル周辺の建具や照明も、真鍮や木製など経年変化を楽しめる素材を選ぶといいですね。

コンクリート土間のスタイリッシュな実例

シンプルながらも存在感のあるコンクリート土間は、モダンな住空間との相性抜群です。無機質な質感が魅力のコンクリートは、他の素材や色と組み合わせることで、様々な表情を見せてくれます。私のクライアントの中でも、特に30〜40代の方々から人気の高い素材です。その魅力的な使い方を実例とともにご紹介しましょう。

グレーの濃淡で魅せるシンプルモダンな土間

grey concrete

コンクリート土間の魅力は、なんといってもそのミニマルで洗練された佇まいにあります。 特にグレーのコンクリートは、濃淡のムラや微妙な色の違いが味わいとなって空間に深みをもたらしてくれるんです♪

先日手がけたミニマリストのお客様の住まいでは、玄関からリビングまで続くコンクリート土間が、白い壁や木の温もりと絶妙なバランスで調和し、静謐な空間を作り出しました。 コンクリート土間の施工方法には、現場打ちと既製品の大きく2種類があります。

現場打ちは、その場で調合して流し込むため、継ぎ目のない一体感のある仕上がりになるのが魅力。 一方、既製品は工期が短く、品質が安定しているというメリットがあります。 どちらを選ぶかは、予算や希望する仕上がり、工期などを考慮して決めると良いでしょうね。

ただ、コンクリートは冬場に冷たく感じることがあるので、床暖房を組み込むことをおすすめしています。 私のクライアントの中には、玄関土間にだけ床暖房を入れて、冬の出入りを快適にしている方も多いんですよ♡ コンクリートの無機質な質感と暖かさが共存する空間は、とても居心地が良いものなんです。

カラーコンクリートで個性を表現

colored concrete

グレー一色ではなく、もっと個性的な土間にしたい方には、カラーコンクリートがおすすめです。 顔料を混ぜることで、ブラウン、テラコッタ、グリーンなど様々な色合いを表現できるんですよ♪

以前、趣味のワインが高じてワインセラーを持ちたいというご夫婦のために、ボルドーワインを思わせる深みのある赤茶色のコンクリート土間を提案したところ、大変喜んでいただけました。 カラーコンクリートの良さは、色むらや経年変化も味わいとして楽しめること。

完璧な均一さではなく、微妙な色の変化が時間とともに増していく様子は、まるで生きた素材のようで魅力的です。 ただし、色の選択には注意が必要で、あまり派手すぎる色は飽きやすいので、落ち着いたトーンを選ぶことをアドバイスしています。

私自身も、自宅の土間をリノベーションする際は、グリーングレーのカラーコンクリートを選びました。 年々風合いが増し、今では家族のお気に入りの場所になっているんです♡ 施工の際のポイントは、色ムラを美しく見せるための表面処理です。

塗装やステンシルでコンクリート土間をアレンジ

stencil concrete

既存のコンクリート土間をもっとおしゃれにアレンジしたい方には、塗装やステンシルという方法があります。 特別な技術がなくても、市販の塗料やステンシルシートを使えば、DIYでイメージチェンジが可能なんですよ♪

リノベーションを手がけた古いアパートでは、味気ないコンクリート土間に幾何学模様のステンシルを施し、まるでモロッコのリヤドのような異国情緒あふれる空間に生まれ変わりました。 塗装の場合、下地処理がとても重要になります。

まずはしっかりと汚れを落とし、ひび割れや凹凸を補修してから、専用のプライマーを塗ることで密着性を高めます。 そして上塗りには、水性エポキシやウレタン塗料など、床用に開発された耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。

私がよくアドバイスするのは、複数の色を重ねて塗り重ねる方法。 少し手間はかかりますが、奥行きのある風合いが生まれ、本格的な仕上がりになるんです。 何より、自分で手を加えた土間には特別な愛着が湧くものですよ♡

コンクリート土間って、ひび割れが心配なのですが…
ご心配はごもっともです!実はコンクリートはどうしても微細なひび割れが生じやすい素材なんです。ですが、近年は繊維混入コンクリートなど技術が進化しています。それでも完全に防ぐことは難しいので、「味わいとして楽しむ」という考え方も大切ですよ。それでも気になる場合は、専用の目地を入れて計画的に割れる場所をコントロールする方法もあります♪
藤原 絵美藤原 絵美

洗い出し土間の自然な風合いを楽しむ実例

小石や砂利を混ぜたコンクリートの表面を水で洗い出す「洗い出し仕上げ」は、自然な風合いと独特の質感が魅力的な土間素材です。和モダンな住宅や、ナチュラルテイストのインテリアによく合うこの仕上げ方は、私のクライアントの中でも「他にはない個性的な土間にしたい」という方に特に人気があります。その魅力と実例をご紹介しましょう。

和モダンな空間を演出する洗い出し土間

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洗い出し仕上げの土間は、日本の伝統的な要素と現代的なデザインが絶妙に融合する和モダンな空間との相性が抜群です。 小さな石や砂利が見える質感は、日本庭園の砂利道を思わせる風情があり、心落ち着く雰囲気を作り出してくれます♡

最近手がけた京都の町家リノベーションでは、玄関から坪庭に続く洗い出し土間が、伝統と現代の橋渡しをするような素敵な空間になりました。 洗い出し仕上げの大きな魅力は、使用する骨材(石や砂利)によって表情が大きく変わることです。

黒い玉砂利を使えば引き締まった印象に、白や淡い色の砂利なら明るく開放的な雰囲気になります。 また、地元の川砂利や砕石を使うことで、その土地ならではの個性を表現することも可能なんですよ。

私がよく提案するのは、3〜5mm程度の小粒の砂利を使った繊細な仕上げ。 目立ちすぎず、でも確かな存在感がある、そんな絶妙なバランスが魅力的なんです。 洗い出し土間と相性の良い素材としては、無垢材や珪藻土、和紙などの自然素材があります♪

カラフルな洗い出しで楽しい空間づくり

colorful exposed

洗い出し仕上げは、骨材の色を工夫することで遊び心溢れる空間を作ることもできます。 特に小さなお子さんがいるご家庭では、カラフルな骨材を混ぜた洗い出し土間が人気なんですよ♪

先日デザインした二世帯住宅では、お孫さんが遊ぶ土間空間に、ブルーやグリーンの色ガラスを混ぜた洗い出し仕上げを施しました。 光が当たるとキラキラと輝く様子に、お孫さんもご家族も大喜びだったんです♡

カラフルな洗い出しを作るには、色付きのガラス片やカラーストーン、時にはビー玉なども骨材として使用します。 このとき大切なのは、全体のバランスです。 あまりにも多様な色を使いすぎると雑然とした印象になってしまいます。

私がよく提案するのは、白やグレーをベースに、1〜2色のアクセントを入れる方法。 シンプルでありながらも遊び心が感じられる絶妙なバランスが素敵なんです。 照明計画も重要なポイントで、照明と洗い出しの組み合わせによって昼と夜で異なる表情を見せる土間は、暮らしに小さな感動を与えてくれますよ♪

テラゾー調の洗い出しでラグジュアリーな空間に

terrazzo style

よりラグジュアリーな印象の洗い出しを目指すなら、テラゾー調がおすすめです。 テラゾーとは、大理石や御影石の破片をセメントで固めたイタリア発祥の床材ですが、洗い出し技法でもその雰囲気を再現できるんです♪

大きめの石材を贅沢に使い、表面を丁寧に研磨することで、まるでホテルのロビーのような高級感が生まれます。 テラゾー調の洗い出しで大切なのは、使用する骨材の選定です。

大理石チップや御影石、水晶など、硬質で光沢のある石材を選ぶことで、上質な仕上がりになります。 最近のトレンドとしては、白をベースにした明るいテラゾーが人気で、ホワイト・グレー・黒の3色で構成するモノトーンスタイルも洗練された印象です。

私がよく提案するのは、少量の真鍮チップやミラーガラスを混ぜること。 光を反射するこれらの素材が、さりげなくきらめく床面は、特別な空間を演出してくれるんですよ♡ テラゾー調の洗い出しは、施工後の研磨とコーティングが重要です。

場所別おしゃれな土間の活用法

土間空間はその設置場所によって、活用方法や適した素材、デザインが変わってきます。これまでのインテリアコーディネートの経験から、場所別の土間の特徴と活用法についてご紹介します。それぞれの場所の特性を活かした土間づくりのヒントをお届けしますね。

玄関土間をおしゃれに演出するアイデア

entrance doma

住まいの顔となる玄関土間は、来客の第一印象を左右する大切な空間です。 ここでは、実用性とデザイン性のバランスが特に重要になってきます。 まずおすすめしたいのが、土間の一部に収納スペースを設けることです♪

傘立てや靴箱はもちろん、アウトドアグッズやお子さんの遊び道具などを収納できるベンチボックスを設置すると便利ですよ。 玄関土間の印象を大きく左右するのが照明です。 土間空間を美しく見せるには、複数の光源を組み合わせるのがコツ。

天井からのダウンライトに加え、間接照明や足元を照らすフットライトを組み合わせることで、立体感のある空間になります。 私がコーディネートした住宅では、古い醤油瓶をリメイクしたペンダントライトを玄関土間に吊るして、温かみのある光と影の演出に成功しました♡

また、玄関土間に植物を取り入れるのもおすすめです。 タイルやコンクリートなどの無機質な素材に、グリーンが加わることで空間が一気に柔らかい印象になります。 メンテナンスが簡単なサンセベリアやポトスなどは、土間の環境でも育ちやすく、初心者の方にもぴったりですよ。

リビングに続く土間で空間に変化をつける

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リビングと繋がる土間は、空間に変化とリズムをもたらす素敵な設計です。 フローリングや畳といった床材から土間への切り替えによって、同じ空間でも違う雰囲気を作り出すことができるんです♪

最近手がけた実例では、リビングの一角に作った土間に薪ストーブを設置。 家族が自然と集まるあたたかな空間が生まれ、クライアントに大変喜んでいただきました。 リビング続きの土間では、高さの変化も重要なポイントになります。

一般的にはリビングよりも5〜10cm程度低くすることで、空間の区切りを明確にしつつも、視線の抜けを確保できるバランスになります。 また、あえて土間を少し高くして「小上がり」の対になる「小下がり」として活用するのもおもしろいアイデア♡

リビング続きの土間の活用法としては、ダイニングスペースにするのも素敵です。 食事の場所を土間にすることで、キッチンとの一体感が生まれ、家事動線もスムーズになります。 また、汚れが気になる食事スペースも、土間なら掃除がしやすいのが利点なんですよ。

アウトドア趣味を楽しむための土間スペース

outdoor hobby

キャンプや自転車、ガーデニングなどのアウトドア趣味を楽しむ方にとって、専用の土間スペースがあると格段に暮らしやすくなります。 道具の手入れや収納、準備などがスムーズにできる場所があることで、趣味の時間がより充実するんですよ♪

最近では、ガレージと家を繋ぐ土間空間や、庭へと続く縁側のような土間が人気を集めています。 アウトドア趣味のための土間で重要なのは、水回りの確保と収納設計です。 キャンプ道具の洗浄や植物への水やりなど、水を使う作業が多いため、土間に簡易的なシンクを設けるとかなり便利。

また、自転車やキャンプ道具など、サイズが大きくかさばるものを収納できる大型の棚やフックなども重要です。 天井から吊るすパイプハンガーやウォールラックなど、立体的に空間を活用する工夫も取り入れると良いでしょう。

素材選びでは、耐久性を重視することが大切です。 頻繁に重い道具を置いたり、土や砂がついたまま歩いたりすることを考慮すると、丈夫で傷がつきにくい素材がおすすめ。 私の経験では、使い込むほどに味わいが増すモルタル土間が、アウトドア愛好家の方に特に喜ばれていますよ♡

おしゃれな土間づくりのためのポイント

これまで様々な土間デザインの実例をご紹介してきましたが、どのような素材や場所でも、おしゃれな土間を作るために押さえておきたいポイントがあります。インテリアコーディネーターとして多くの住宅に関わってきた経験から、土間づくりの成功の鍵となるポイントをいくつかお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

素材と色の選び方

material color

おしゃれな土間づくりで最も重要なのが、素材と色の選択です。 この選択を失敗すると、せっかくの土間が浮いた印象になってしまうことも。 まず大切なのは、住まい全体のデザインコンセプトや色調との調和を考えることなんです♪

例えば、ナチュラルテイストの住宅なら、温かみのある土色や茶系の土間が馴染みやすいですし、モダンなインテリアにはグレーやブラックなどクールな色調がマッチします。 また、素材の質感も重要なポイントです。

光の反射具合や、触れた時の感触、経年変化の様子など、数値では表せない要素が空間の質を左右します。 可能な限り、実物のサンプルを取り寄せて、実際の光の下で確認することをおすすめします。 私がクライアントにアドバイスする際も、必ず複数のサンプルを用意していますよ♡

さらに、床材として耐久性も忘れてはならない要素です。 特に玄関など人の出入りが多い場所では、摩耗や汚れに強い素材を選ぶことが大切。 美しさと実用性、この両方のバランスが取れてこそ、長く愛せる土間空間が生まれるのです。

照明と植物で土間を演出する

lighting plants

土間の魅力を最大限に引き出すには、照明と植物という二つの要素が欠かせません。 まず照明については、土間の素材感を際立たせる光の当て方を工夫することが大切です。 例えば、コンクリートや洗い出しなど表面に凹凸がある素材は、斜めから光を当てると影ができて立体感が増すんですよ♪

壁際に設置したアップライトや、低い位置に置いたスタンドライトなどが効果的です。 また、植物は無機質になりがちな土間空間に、やわらかさと生命力を与えてくれます。 特におすすめなのが、背の高い観葉植物です。

パキラやモンステラなど、存在感のある大型の植物を土間の一角に置くだけで、空間全体の印象がグッと変わります。 季節によって入れ替えられる小ぶりな植物をいくつか組み合わせるのも素敵ですね。 私自身も自宅の土間に季節の草花を飾ることで、四季の移ろいを感じる暮らしを楽しんでいます♡

さらに、照明と植物を組み合わせた演出も効果的です。 特に夜間は、植物にスポットライトを当てることで、葉の影が床や壁に映り込み、幻想的な空間が生まれます。 最近のトレンドとしては、調光・調色可能なLED照明を使って、時間や気分によって土間の雰囲気を変えられるようにするというデザインも人気なんですよ。

メンテナンス面も考慮した土間選び

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おしゃれな土間を長く美しく保つためには、メンテナンス性も重要な選択基準です。 デザイン性だけで選んでしまうと、後々のお手入れに苦労することになりかねません。 例えば、細かい目地が多いモザイクタイルは見た目が華やかですが、目地に汚れが溜まりやすく掃除が大変なんです。

逆に、大判タイルやコンクリートは目地が少なくお手入れがしやすいという特徴があります。 ご家族の構成やライフスタイルに合わせた選択が大切ですよ♪ また、表面処理にもこだわると良いでしょう。

タイルなら撥水効果のあるコーティング、コンクリートや洗い出しなら浸透性のシーラーを施すことで、汚れの付着を防ぎ、日々のお手入れが格段に楽になります。 私がクライアントに必ずお伝えするのは、「美しい状態を維持するために少し手間をかけるか、多少の経年変化を味わいとして楽しむか」という選択肢です。

特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、汚れや傷がついても目立ちにくい素材を選ぶと安心です。 色むらのあるタイルや、もともと不均一な表情を持つモルタルや洗い出しなどは、多少の生活感が加わっても調和しやすいんですよ♡ こうした細かな配慮が、長く快適に土間を使い続けるポイントになります。

まとめ:あなたの暮らしに合わせた土間デザインを

今回は、おしゃれな土間デザインをタイル・コンクリート・洗い出しなど素材別にご紹介してきました。 土間空間は、単なる通路ではなく、住まいに個性と機能性をプラスしてくれる大切な要素。 素材選びから照明、植物の配置まで、細部にこだわることで、より魅力的な空間に仕上がりますよ♪

土間づくりで最も大切なのは、自分たちの暮らしに合ったデザインを選ぶこと。 家族構成やライフスタイル、趣味や好みを踏まえて、「どんな時間を過ごしたいか」をイメージすることからスタートするといいですね。 また、メンテナンス性も含めて総合的に考えることで、長く愛着の持てる空間が生まれます。

土間のある暮らしは、日本の住文化に根ざした心地よさと、現代の実用性・デザイン性が融合した魅力的なものです。 この記事がきっかけとなって、皆さんの住まいづくりに新たなひらめきが生まれれば嬉しいです。 素敵な土間のある暮らしで、より豊かな日常を楽しんでくださいね♡