玄関収納リフォームの基本と必要性
玄関は家の顔であり、毎日家族全員が使う大切な空間です。しかし多くのご家庭では「散らかりやすい」「収納が足りない」という悩みを抱えています。3人の子どもを持つ私が、整理収納アドバイザーとしての経験と実践から、なぜ玄関収納のリフォームが必要なのか、そのメリットと基本的な考え方をお伝えします。
玄関収納リフォームが必要なサイン

「玄関を見るとため息が出る」というご家庭は多いのではないでしょうか。
玄関は毎日通る場所だからこそ、不便さがストレスになりやすいんです。 靴が溢れている、子どものランドセルや傘の置き場所がない、季節の小物が行方不明になる…。 こういった状況は「収納スペースが家族の生活スタイルに合っていない」というサインです。
私の家でも、子どもが3人になったときに既存の玄関収納では対応できなくなりました。 長男のサッカーシューズ、次男の長靴、長女のバレエシューズ…と靴の種類も増え、学校の上履きや体操着袋の置き場に困る日々。 さらに季節の変わり目には、サンダルやブーツの切り替えで玄関が大混乱になっていたんです。 こうした日常のストレスを解消するためにリフォームを決意しました。
特に「玄関に入ると何かにつまずく」「来客時に慌てて片付ける」「毎朝靴探しで遅刻しそうになる」というサインがあれば、ぜひリフォームを検討してみてください。 快適な玄関は、実は家族の毎日の時間の質を大きく左右するんですよ。
リフォームで得られるメリット

玄関収納のリフォームは単なる見た目の改善だけではなく、生活の質を高める大切な投資です。
まず最大のメリットは「毎日の時短」です。 私が計算したところ、家族5人が靴やバッグ、小物をスムーズに出し入れできるようになって、一人あたり朝の準備時間が約3分短縮。 年間では家族全体で91時間も節約できていることになります! 忙しい朝の時間が少しでも余裕になるだけで、家族のストレスがぐっと減りました。
次に「モノの管理がしやすくなる」ことも大きなメリットです。 子どもの成長に合わせた収納設計にしたことで、長男の野球グローブや次男の習字道具など、習い事の荷物もすっきり収まるようになりました。 必要なものがすぐ見つかり、不要なものが溜まりにくい環境は、実は家計の節約にもつながっているんです。
さらに「来客時の印象アップ」も見逃せません。 玄関は家の顔。 整理された玄関を見た友人から「家全体が片付いて見える」と言われることが増えました。 小さな改善が大きな満足につながる場所なんですね。
玄関収納リフォームの種類と選び方
玄関収納には様々なタイプがあり、家族構成やライフスタイルによって最適な選択肢が変わってきます。シューズボックスの高さやデザイン、収納の仕組みなど、選ぶべきポイントは多岐にわたります。3人の子どもを育てながら実践してきた「家族みんなが自然と使える収納」のコツをご紹介します。
収納タイプ別の特徴と選び方

玄関収納は大きく分けて「オープンタイプ」と「クローズドタイプ」があります。
オープンタイプは、靴が見えるラック式の収納で、取り出しやすさが最大の魅力です。 我が家では小学生の子ども用の毎日履く靴はあえてオープンタイプに。 「見える収納」にすることで、子どもたちが自分で靴を管理する習慣がつきました。 ただし見た目が散らかりやすいので、よく使う靴だけを厳選して置くことがポイントです。
一方、クローズドタイプは扉付きの収納で、見た目がすっきりするのが最大のメリット。 来客の多いご家庭や玄関をインテリアとして楽しみたい方におすすめです。 我が家では、季節外の靴やフォーマルシューズはすべてクローズドタイプに収納。 扉を開けると家族ごとに仕切られたスペースがあり、「誰の靴がどこにあるか」が一目でわかる仕組みにしています。
最近人気なのが「ハイブリッドタイプ」。 よく使う靴はオープンに、たまに使う靴は扉の中にという「使用頻度別収納」ができるタイプです。 リフォームを考える際は、家族の靴の数と使用頻度を正確に把握してから選ぶことをおすすめします。
家族構成別おすすめ収納プラン

家族構成によって理想的な収納は大きく変わります。経験から培った「家族タイプ別」のおすすめプランをご紹介します。
【子育て世代の家庭】 最も重要なのは「成長に対応できる可変性」です。 我が家では子どもの身長に合わせて棚板の高さを調整できるタイプを選びました。 小学生の間は下段に靴を、中学生になったら中段に移動させるなど、成長に合わせて変更できることが大切です。 また、ランドセル置き場や傘立て、体操着袋のフックなど、学校グッズの定位置を作ることも忘れずに。 特に朝の準備がスムーズになり、「忘れ物した!」という慌ただしさが減りました。
【高齢者がいる家庭】 安全性と使いやすさを最優先に考えましょう。 我が家の両親が遊びに来る際に困っていたのが、靴の出し入れの際のかがみこみでした。 リフォームの際に、上部に引き出し式の収納を設けたことで、腰をかがめずに靴の出し入れができるようになり、両親も喜んでいます。 また、座って靴を履けるベンチ付きの収納も高齢者には優しい設計です。
【共働き夫婦の家庭】 時短とスムーズな動線が鍵になります。 朝の忙しい時間に靴を探す手間を省くため、夫婦それぞれの定位置を明確に。 また、鍵やスマホなどの小物類、仕事用のバッグなどの置き場所も一緒に確保すると、忘れ物防止につながります。 我が家では玄関横に「今日持っていくもの」を置くトレイを設置し、朝の準備がぐっとスムーズになりました。
収納量の正しい見積もり方

リフォームの失敗で最も多いのが「収納量が足りなくなる」ことです。将来を見据えた計画が大切です。
私がおすすめする収納量の計算式は「現在の靴の数×1.3+α」。 これは家族の成長や季節の変化に対応するための余裕スペースです。 我が家の場合、家族5人で計30足ほどの靴がありましたが、リフォーム時には40足分の収納を確保。 子どもの成長で靴のサイズが大きくなること、長女が思春期に入りファッション靴が増えることを見越してのことでした。
また、靴以外の収納も忘れずに。 傘立て、コート掛け、バッグ置き場、季節小物(手袋や帽子)の収納など、玄関に必要な機能を書き出してから設計することが失敗しない秘訣です。 特に「日常使い」と「たまに使う」アイテムを分けて考えると、より実用的な収納ができます。
我が家では、日常的に使う靴は取り出しやすい中段に、ゲスト用スリッパや季節外の靴は上段や下段に配置。 使用頻度で収納場所を決めることで、日々の使いやすさがぐっと向上しました。 将来のライフスタイルの変化も想像しながら、余裕を持った設計をすることをおすすめします。
人気の玄関収納スタイルとリフォーム実例
最近の玄関収納リフォームでは、使い勝手だけでなくデザイン性も重視される傾向にあります。空間を有効活用する工夫や、家族のライフスタイルに合わせたカスタマイズ事例など、参考になる実例をご紹介します。私自身の経験と、多くの家庭を見てきた整理収納アドバイザーとしての視点からおすすめのスタイルをお伝えします。
トレンドの壁面収納タイプ

最近の玄関リフォームで人気なのが「壁面全体を活用した収納」です。床から天井まで使うことで、驚くほどの収納量を確保できます。
私のお客様で印象的だったのは、幅2m×高さ2.4mの壁面を使った大容量収納。 家族4人で70足以上の靴が収納でき、さらに傘やコート、バッグまで全て収まるようになりました。 壁一面を使うことで、散らかりがちだった小物類もすっきり片付き、「玄関が広く感じる」と喜ばれていました。
壁面収納のメリットは何と言っても「目線の高さに合わせた収納設計」ができること。 大人用の靴は取りやすい中段に、子ども用は下段に、季節外のものは上段にと、使用頻度と使う人の身長に合わせた配置が可能になります。 我が家でも、子どもが自分で靴の出し入れができるよう、下段は少し低めの高さに設定しています。
リフォーム費用は、間口1mほどの壁面収納で20万円前後から、大型のものだと40万円以上かかることもあります。 ただ、使い勝手とスペースの有効活用を考えると、長い目で見て価値のある投資だと感じています。
人気のカウンタータイプ収納

子育て世帯に特に人気なのが「カウンタータイプ」の玄関収納です。上部に小物を置けるスペースがあり、多機能性が魅力です。
我が家でも採用しているこのタイプは、カウンター部分が大活躍。 朝の忙しい時間には、子どものランドセルを一時的に置いたり、郵便物やキーケースの定位置にしたり。 特に便利なのが「ちょっとした荷物の置き場所」になること。 買い物袋を一時的に置いたり、宅配便の荷物を開封するスペースとしても使えます。
カウンタータイプを選ぶ際のポイントは高さ設定。 大人が立ったまま小物の出し入れができる85cm前後が使いやすいです。 また、カウンター上部に鏡を設置すれば、出かける前の身だしなみチェックも可能に。 我が家では鏡の横に家族の予定表を貼り、「今日は誰が何を持っていくか」が一目でわかるようにしています。
費用面では、シンプルなカウンタータイプなら15万円前後から、オーダーメイドで機能性を高めると25万円以上になることも。 ただ日々の使いやすさを考えると、我が家ではこのタイプに変えてから「朝の準備がスムーズになった」と家族全員が実感しています。
スリム収納で狭い玄関を有効活用

マンションなど玄関スペースが限られている場合には、「スリムタイプ」の収納がおすすめです。奥行きを抑えた設計で圧迫感を軽減します。
私が担当したマンションのリフォームでは、奥行き18cmのシューズクロークを設置。 一般的なシューズボックスの半分ほどの奥行きですが、靴を斜めに収納する工夫で、家族4人分の日常使いの靴がしっかり収まりました。 「玄関が広く感じるようになった」とお客様にとても喜んでいただいた事例です。
スリムタイプの収納で重要なのは「無駄なく空間を使う工夫」。 天井近くまで高さを活用したり、扉の内側にフックを付けて小物を掛けたり。 また、下駄箱の上部空間を活用した「吊り戸棚」も人気です。 季節外のブーツやサンダルなど、たまにしか使わないものを収納するのに最適です。
コストパフォーマンスも魅力で、シンプルなスリムタイプなら10万円前後から取り入れることが可能。 限られたスペースでも快適な玄関づくりができる、おすすめの選択肢です。
玄関収納リフォームの費用相場と注意点
玄関収納のリフォームには様々な選択肢があり、それに伴って費用も幅広く変動します。予算オーバーや後悔しないためにも、事前に費用相場と注意すべきポイントを把握しておくことが大切です。整理収納アドバイザーとして多くの家庭を見てきた私の経験から、費用対効果の高いリフォーム計画のコツをお伝えします。
玄関収納リフォームの費用相場

玄関収納のリフォーム費用は、規模や素材、機能性によって大きく変わります。予算計画の参考にしてください。
【既製品の収納を設置する場合】 最もリーズナブルな選択肢で、10〜20万円程度が相場です。 大手家具メーカーやホームセンターの既製品を使うため、コストを抑えられます。 我が家でも最初のリフォームはこの方法で、幅120cmのシューズボックスを15万円ほどで設置しました。 デザインや収納力に妥協が必要な場合もありますが、予算重視の方におすすめです。
【セミオーダータイプの場合】 幅や高さを自分の玄関に合わせて調整できるタイプで、20〜30万円程度が相場です。 既製品よりも玄関スペースにフィットし、無駄なく収納できるメリットがあります。 扉のデザインや内部の棚板位置なども、ある程度カスタマイズ可能。 コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
【フルオーダーの収納】 完全に自分好みにデザインできる贅沢な選択肢で、30〜50万円以上かかることも珍しくありません。 玄関の形状に合わせて設計するため、デッドスペースが生まれず、収納効率が最大化されます。 私のお客様で印象的だったのは、廊下の一部まで含めた玄関収納を造作したケース。 45万円ほどかかりましたが、家族の靴だけでなく、季節家電や掃除道具まで全て収納できる「動線を考えた収納」が実現し、非常に満足されていました。
収納リフォームの失敗しないための注意点

せっかくのリフォームで後悔しないために、私が経験した「ありがちな失敗」とその回避方法をお伝えします。
最も多い失敗は「収納量の見積もり不足」です。 現在の靴の数だけで計画してしまうと、すぐに収納が足りなくなります。 特に子どもの成長や季節の変わり目を考慮しないケースが多いです。 対策としては、「現状の靴の数+将来の増加分+季節変動分」を合計した数で計画することが大切です。 我が家では常に3割増しの収納量を目安にしています。
次に多いのが「家族の使い勝手を考えない設計」です。 見た目重視で選んだものの、子どもが使いにくい高さだったり、開閉が重くて高齢の親が苦労したり。 事前に「誰が」「どんな頻度で」「何を」収納するかを明確にすることが重要です。 我が家では家族一人ひとりの身長と使う靴の種類をリストアップしてから、収納の高さや区分けを決めました。
もう一つ注意したいのが「湿気対策の不備」です。 玄関は外部と接する場所なので、湿気がこもりやすく、靴のカビや臭いの原因になります。 通気性の良い素材選びや、湿気対策機能(通気口や調湿材スペース)の確保が大切です。 リフォームの際には必ず通気性の確保を業者に確認してください。
信頼できる業者の選び方

リフォームの成功は業者選びから始まります。信頼できる業者を見極めるポイントをご紹介します。
まず重視すべきは「提案力と傾聴力」です。 良い業者は、単に要望を聞くだけでなく、家族構成や生活スタイルをヒアリングした上で、適切な提案をしてくれます。 私が実際に依頼した業者は、子どもの年齢や趣味まで質問し、「将来的な変化も見据えた収納提案」をしてくれました。 逆に、こちらの話をあまり聞かずに既製品のカタログだけを見せるような業者は要注意です。
次に「見積もりの透明性」も重要なポイント。 費用の内訳が明確で、追加工事の可能性についても事前に説明してくれる業者が理想的です。 「この壁の中に配管があった場合は追加〇万円かかる可能性があります」といった説明があると安心できます。 曖昧な説明や、極端に安い見積もりには要注意。後から追加費用が発生するケースが多いです。
また、「アフターフォロー」の姿勢も確認しておきましょう。 収納は使ってみないとわからない不具合もあります。 「設置後の調整は無料で対応します」「1年以内の不具合は保証します」など、アフターケアの方針が明確な業者を選ぶことで、長く快適に使える収納が実現します。 複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
家族みんなが自然と使いたくなる!収納リフォームの極意
玄関収納のリフォームは、家族全員の日常生活を快適にする大切な投資です。これまでお伝えしてきた内容をもとに、最終的なチェックポイントと、リフォーム後の使いやすさを長く保つためのコツをまとめました。3人の子どもを育てながら「続けられる仕組み」を追求してきた私の経験が、皆さんの理想の玄関づくりのお役に立てれば嬉しいです。
リフォーム前の最終チェックリスト

リフォームの成功は、事前の計画と準備にかかっています。これだけは確認しておきたいポイントをまとめました。
【収納計画の確認】 ・家族全員の靴の数と種類(現在+将来の増加分)を把握しましたか? ・靴以外に収納したいもの(バッグ、傘、コート、小物類)をリストアップしましたか? ・使用頻度別に分類し、取り出しやすい位置を考えましたか? これらを事前に整理することで、本当に必要な収納が見えてきます。 我が家では家族会議を開き、「誰が何をどこに収納したいか」をホワイトボードに書き出しました。 これにより、本当に必要な機能が明確になり、無駄のない設計ができました。
【スペースと予算の確認】 ・リフォーム可能なスペースの正確な寸法を測りましたか? ・予算上限と優先したい機能を明確にしましたか? ・将来的な家族構成の変化も考慮していますか? 限られた予算とスペースで最大限の効果を得るためには、優先順位を明確にすることが大切です。 我が家では「子どもが自分で靴の出し入れができること」「季節の切り替えがスムーズにできること」を最優先事項としました。
【業者選びの確認】 ・複数の業者から見積もりを取りましたか? ・ポートフォリオや実績を確認しましたか? ・アフターフォローの内容を確認しましたか? 特に「玄関収納の施工実績が豊富か」という点は重要です。 我が家の業者選びでは、実際に施工例を見せてもらい、使い勝手について率直な感想を聞くことができた業者に決めました。 信頼関係があるからこそ、細かい要望も伝えやすくなります。
リフォーム後の使いやすさを保つコツ

せっかくリフォームした収納を長く快適に使うためのメンテナンスと運用のコツをご紹介します。
最も大切なのは「定位置の明確化」です。 家族それぞれの靴や小物の定位置を決め、ラベリングやカラーボックスの活用で視覚的にわかりやすくすることが継続の秘訣です。 我が家では子どもごとに収納ボックスの色を変え、「青は長男、ピンクは長女」というように区別。 「どこに片付けるか」を考える手間をなくすことで、自然と片付ける習慣が身につきました。
次に大切なのが「定期的な見直し」です。 季節の変わり目や学期の始まりなど、年に4回程度は収納内容を見直す機会を作りましょう。 我が家では「桜の季節」「海の日」「運動会シーズン」「クリスマス」を目安に収納の総点検。 サイズアウトした靴や使わなくなった小物を整理し、次のシーズンに備えます。 この習慣のおかげで、収納が溢れることなく、常に使いやすい状態を保てています。
そして「湿気・臭い対策」も忘れずに。 靴箱内の湿気は靴の大敵です。 除湿剤や消臭剤を定期的に交換するだけでなく、天気の良い日には扉を開けて換気することも効果的。 我が家では月に一度、玄関の大掃除と一緒に靴箱の換気も実施しています。 愛着のある靴を長持ちさせるためにも、収納環境を清潔に保つことが大切です。
理想の玄関収納は、リフォームして終わりではなく、家族みんなで使いこなしてこそ価値があります。 「続けられる仕組み」を作り、快適な毎日を送りましょう!