玄関先の印象がお家全体のイメージを左右する
玄関先って後回しになりがちですよね。でも実は、お家の顔として大切な場所なんです!素敵な玄関先は訪れる人だけでなく、毎日帰ってくる自分自身も心が和みます。今回は、限られたスペースでも簡単にできる玄関先のおしゃれ術をたっぷりとご紹介していきますね。

玄関先は家の顔であり、訪問者が最初に目にする場所です。 おしゃれな玄関先は「このお家には素敵なセンスの持ち主が住んでいるんだな」という印象を与えます。 何より、毎日の帰宅時に素敵な玄関先が出迎えてくれると、疲れた心も癒されますよ♪
私がこれまでお客様のお宅を訪問した経験から言うと、玄関先に少しだけ手をかけているお宅は、室内もきちんと整っていることが多いんです。 つまり、玄関先は家全体のケア度合いを表す「バロメーター」のような存在。 小さな工夫で大きな印象アップが期待できる、コストパフォーマンスの高いスペースと言えるでしょう。
また、限られたスペースだからこそ、ちょっとした変化が目に留まりやすく、季節ごとのアレンジも楽しみやすいという利点もあります。 お客様からよく「うちの玄関先、どう飾ったらいいか分からない」というご相談をいただきますが、基本的なポイントさえ押さえれば、誰でもセンスよく飾ることができるんですよ。
これから植物や照明、雑貨を使った具体的な飾り方をご紹介していきますが、大切なのは「自分らしさ」。 センスよく見せるコツを知りながらも、最終的には自分が心地よいと感じる空間に仕上げることが、長く愛せる玄関先づくりの秘訣です。
植物で玄関先をグリーンに彩る
玄関先をおしゃれに見せる一番簡単な方法は、やはり植物を取り入れること。生命力あふれる緑は玄関先に自然の温かみをプラスしてくれます。でも「どんな植物を選べばいいの?」「枯らしてしまわないか心配…」という方も多いはず。ここでは玄関先に適した植物選びのポイントをご紹介しますね。
季節で選ぶ玄関先におすすめの植物

玄関先の植物選びで大切なのは、その場所の日当たりと季節を考慮すること。 西日が強く当たる玄関では、耐熱性のある多肉植物やオリーブなどがおすすめです。 逆に日陰の玄関先なら、シェフレラやパキラといった耐陰性のある観葉植物が長持ちしますよ。
季節に合わせた植物を選ぶと、より玄関先が生き生きとします。 春は彩り豊かなビオラやパンジー、夏はサンパチェンスやペチュニア、秋はマムやシクラメン、冬はハボタンやヒイラギなど、季節の花を1〜2鉢置くだけで印象がガラッと変わります。 私の場合は、季節の変わり目にホームセンターで目についた花を買ってくるのが楽しみになっています♪
また、植物の高さを変えると立体感が生まれておしゃれに見えます。 例えば、背の高いオリーブやシマトネリコと、背の低いアジュガやセダムを組み合わせると、視覚的な奥行きが生まれて素敵です。 私がお客様のお宅でよく提案するのは、3つの高さの異なる植物を三角形に配置することで、シンプルながらもプロっぽい見え方になります。
初心者の方には、多肉植物がおすすめ。 水やりの頻度が少なくて済むので、お手入れが簡単なんです。 カラフルな葉色を持つエケベリアや、個性的な形のハオルチア、まるでミニツリーのようなクラッスラ「ホープ」など、種類もバラエティ豊か。 これらを小さな鉢に植えて、玄関先の一角に寄せ植えするだけでセンスの良さが光りますよ。
おしゃれな鉢の選び方

植物の魅力を引き立てるには、鉢選びも重要です。 玄関の外壁や床の色に合わせた鉢を選ぶと、統一感が生まれておしゃれに見えます。 例えば、白い外壁なら、テラコッタや黒の鉢がアクセントになりますし、木調の玄関なら、白や黒のシンプルな鉢がスタイリッシュです。
素材にもこだわると、より高級感が出ます。 陶器は温かみがあり、色味も豊富なのでどんなスタイルにも合わせやすいですね。 テラコッタは自然な風合いで経年変化も楽しめます。 最近のトレンドとしては、セメント素材の鉢やファイバークレイ製の軽量鉢も人気です。
鉢のサイズは、植物のサイズに対して少し余裕があるものを選びましょう。 鉢が小さすぎると、バランスが悪く見えるだけでなく、植物の成長も妨げてしまいます。 私がよくお勧めするのは、「植物の高さの3分の1程度の高さの鉢」という基準です。 この黄金比を意識するだけで、プロっぽい仕上がりになりますよ♪
また、鉢の配置も重要なポイント。 同じ高さの鉢を横一列に並べるのではなく、高さの異なる台や踏み台を活用して立体的に配置すると、奥行きが生まれます。 私のクライアントのお宅では、古い木箱や石のブロックを台にして高低差をつけた配置が好評でした。 100円ショップの鉢でも、配置に変化をつければ、まるでカフェのようなおしゃれな玄関先に変身するんですよ。
照明で玄関先を魅力的に演出する
照明は玄関先の印象を大きく左右する重要な要素です。単なる明かりとしての役割だけでなく、空間に温かみやドラマチックな雰囲気をプラスしてくれます。昼と夜で異なる顔を見せる玄関先をより魅力的に演出する照明の選び方やレイアウトのコツをご紹介しますね。
照明の種類と特徴

玄関先の照明には大きく分けて、「機能照明」と「演出照明」の2種類があります。 機能照明は明るさを確保するための基本的な照明で、玄関灯やポーチライトがこれにあたります。 演出照明は雰囲気づくりのための照明で、ガーデンライトやフットライトなどが含まれます。 理想的には、この両方をバランスよく組み合わせることで、実用性と美しさを兼ね備えた玄関先になります。
最近特に人気なのがソーラー式のガーデンライト。 電気工事が不要で設置も簡単、しかも電気代もかからないというメリットがあります。 デザインも豊富で、芝生に挿すスティックタイプや、植木鉢のエッジに引っ掛けるタイプなど様々。 私も自宅の玄関先に数個設置していますが、夕方になると自動で点灯して、とても素敵な雰囲気を作ってくれますよ♪
LEDテープライトも人気急上昇中のアイテムです。 階段の下や、植木鉢の縁に沿わせて設置すると、間接照明のようなおしゃれな光の演出ができます。 防水タイプを選べば屋外でも安心して使えますし、リモコン操作で色を変えられるタイプもあるので、季節やイベントに合わせて雰囲気を変えることもできますよ。
センサー付きの照明も便利です。 人が近づくと自動で点灯するので、夜間の安全性が高まるだけでなく、防犯対策にもなります。 最近のものは高感度でありながらも、デザイン性の高いものが増えています。 お客様のお宅でよく提案するのは、シンプルなデザインのセンサーライトと、デザイン性の高い常時点灯のライトを組み合わせる方法です。
夜の玄関先を美しく見せる照明の配置

照明の配置は「レイヤー」を意識するとプロっぽく仕上がります。 高い位置のポーチライト、中間の位置の壁面ライト、そして低い位置のガーデンライトというように、複数の高さに照明を設置すると立体感が生まれ、奥行きのある美しい空間になります。
また、照明で「ゾーニング」するという考え方も大切です。 アプローチ部分、玄関ドア周り、植栽エリアなど、それぞれの場所に合わせた明るさと光の種類を選ぶことで、機能的かつ美しい光の空間を作ることができます。 例えば、アプローチには足元を照らすフットライト、ドア周りには顔がはっきり見える明るさのポーチライト、植栽には柔らかな光のスポットライトというように組み合わせると理想的です。
照明計画で忘れがちなのが「光の色」の考慮です。 暖色系の光(電球色:2700K〜3000K)は温かみのある雰囲気を作り出し、寒色系の光(昼白色:5000K前後)はモダンでクリアな印象になります。 私のお客様には、木や植物が多い自然志向の玄関先には暖色系、モノトーンでモダンな玄関先には寒色系をお勧めしています。
さらに、照明で強調したいポイントを作ることもおしゃれに見せるコツです。 シンボルツリーや素敵な壁面装飾などに下からスポットライトを当てると、日中とは違った表情を見せてくれます。 私が最近手がけたお宅では、風情ある古い木製ドアに小さなスポットライトを当てたところ、まるでホテルのような上質な雰囲気になったと喜ばれました。 照明一つで、玄関先の印象はここまで変わるんですよ。
雑貨で玄関先に個性とセンスを出す
植物や照明と並んで、玄関先の印象を大きく左右するのが雑貨の使い方です。ちょっとしたアイテムでその家らしさや季節感を表現できるのが雑貨の魅力。でも「ごちゃごちゃしてしまいそう」「何を選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。ここでは、センスよく玄関先を飾る雑貨の選び方と使い方をご紹介します。
ドアプレートやウェルカムボードでお迎え

玄関先の第一印象を決めるのは、ドアプレートやウェルカムボードといったアイテムです。 これらは比較的リーズナブルに手に入るのに、玄関先の雰囲気をぐっと引き上げてくれる優秀アイテム。 住所や名字が入ったシンプルなプレートも素敵ですが、家族の好きな言葉や座右の銘をいれたものも個性的で素敵です。
ウェルカムボードは、その家の雰囲気をストレートに表現できるアイテム。 私がお客様におすすめしているのは、「自分で簡単にアップデートできるタイプ」です。 例えば、黒板タイプのものなら季節ごとにメッセージやイラストを描き換えられますし、フレームタイプなら中に入れる写真やポストカードを変えるだけで簡単に雰囲気を変えられます。
最近のトレンドとしては、レザーやメタル素材のドアプレートが人気です。 特に真鍮やアイアン素材は経年変化も楽しめて、長く使うほどに味わいが増していきます。 また、文字だけでなく家のイラストや家族を象徴するモチーフを入れたカスタムメイドのプレートも増えていますよ。
設置場所にもひと工夫を。 ドアの真ん中に取り付けるのが一般的ですが、ドアの横の壁面に取り付けたり、鉢植えの中に小さなウェルカムピックを立てたりするのもおしゃれです。 私のお客様のお宅では、ドアノブの横に小さな真鍮プレートを取り付けたところ、さりげなさが逆に上質感を醸し出していました。 こういった「意外な場所」への設置が、センスの見せどころになるんですよ♪
季節感を演出する装飾品

玄関先の雑貨で大切なのは、季節感を取り入れること。 季節に合わせて装飾を変えると、一年を通して玄関先が新鮮に感じられます。 春はリースやガーランド、夏は風鈴やカラフルなオーナメント、秋はどんぐりや落ち葉を活用したディスプレイ、冬はクリスマスリースや電飾など、季節ごとのアイテムを楽しみましょう。
特に日本ならではの風物詩を取り入れるのもおすすめです。 正月の門松や、夏のすだれ、秋の彼岸花、冬の雪吊りなど、和のテイストを取り入れるだけで、季節感がぐっと増します。 最近のお客様には、モダンな住宅に伝統的な和の要素を取り入れる「和モダン」スタイルが人気ですよ。
また、季節の装飾は全て新しく買う必要はありません。 例えば、リースのベースだけを用意して、季節ごとに飾りを変えれば経済的。 私も自宅では一年中同じ籐(とう)のリースを使っていますが、春は造花や麻紐、夏はシェルやスターフィッシュ、秋はどんぐりやフェイクベリー、冬はヒイラギや松ぼっくりを付け替えて楽しんでいます。 手間はかかりますが、自分好みにアレンジできる楽しさがありますよ♪
装飾品を飾る時のポイントは、「数を絞る」こと。 いくつも飾りすぎると、どれも目立たなくなってしまいます。 「一つの主役と二つの脇役」というバランスを意識すると、プロっぽい仕上がりになります。 例えば、大きめのリースを主役に、小さな置物と季節の植物を脇役にすると、まとまりのあるディスプレイになりますよ。
玄関マットやベンチの選び方

玄関マットは実用性だけでなく、玄関先のイメージを大きく左右する重要なアイテムです。 サイズ選びのコツは、ドアを開けた時の足元をしっかりカバーできるものを選ぶこと。 一般的な片開きドアなら60×90cm程度、両開きドアなら90×120cm程度が使いやすいサイズです。
素材選びも重要なポイント。 天然素材のコイヤーマットは耐久性に優れていて風合いも良いですが、雨の多い地域では乾きにくいというデメリットも。 合成素材のマットは手入れが簡単で乾きやすいですが、少し無機質な印象になることも。 私がよくお勧めするのは、両方のいいとこ取りができる「天然素材と合成素材のミックスタイプ」です。
最近のトレンドとしては、幾何学模様や北欧風のシンプルなデザインが人気です。 また、季節やイベントごとに変えられる薄手のマットも増えていますよ。 私自身も春夏用と秋冬用の2種類を使い分けていますが、こうした小さな変化が玄関先の印象を新鮮に保ってくれます。
そして余裕があれば、ベンチや小さなスツールの設置もおすすめです。 靴の脱ぎ履きがラクになるだけでなく、荷物を一時的に置いたり、観葉植物や雑貨をディスプレイするスペースにもなります。 限られたスペースでも、コンパクトな折りたたみ式のものや、収納機能付きのベンチなら実用的に使えますよ。 実際にお客様のお宅でも、玄関先に小さなベンチを置いただけで、「まるでカフェのような居心地の良さ」と大好評でした。
限られたスペースでも叶うおしゃれな玄関先
「うちは玄関が狭いから…」とあきらめていませんか?実は、限られたスペースだからこそ、ちょっとした工夫が生きてくるんです。マンションの廊下や狭い玄関先でも、空間を有効活用しておしゃれに見せるコツをご紹介します。私自身、1Kのマンションに住んでいた経験も活かして、実践的なアドバイスをお伝えしますね。
垂直空間を活用した飾り方

狭い玄関先でスペースを活用するなら、「垂直方向」に目を向けることがポイントです。 床面積が限られていても、壁面や天井までの空間はたっぷりあるもの。 例えば、壁掛けタイプのプランターを使えば、床を占領せずに植物を楽しめます。 100円ショップなどで手に入るS字フックを活用すれば、吊り下げ式の植物も簡単に飾れますよ。
また、ラダーシェルフ(はしご型の棚)も省スペースながら収納力抜群です。 壁に立てかけるだけなので、賃貸住宅でも安心して使えます。 各段に小さな植物や小物を飾れば、まるでショップディスプレイのような洗練された玄関先に。 私も以前の狭いマンション住まいの時は、このラダーシェルフに季節の小物や植物を飾って楽しんでいました。
ドアそのものも活用スペースになります。 リースや薄型のウェルカムボードを取り付けるだけで、床や壁を使わずにおしゃれ感がアップします。 マンションなど共用部にある玄関ドアでも、ドアノックやチャイムの周りを少しだけ飾るだけで、他とは違う個性的な入り口になりますよ。
さらに、つっぱり棒を使ったハンギングシステムもおすすめです。 玄関の上部につっぱり棒を設置し、そこから植物や小物を吊るすことで、床を全く使わないディスプレイスペースが誕生します。 特に観葉植物は吊るすことで、視線が上に向くため空間に広がりを感じさせる効果もあるんですよ。 こういった「上方向の活用」は、プロのディスプレイでもよく使われるテクニックなんです。
小スペースでも印象的に見せるコツ

狭いスペースで大切なのは「選択と集中」です。 限られたスペースにたくさんのものを詰め込むよりも、本当に気に入ったものだけを厳選して飾るほうが洗練された印象になります。 例えば、植物一つでも、存在感のある大きめのものを一鉢置くだけで、シンプルながらも印象的な玄関先になります。
色使いも重要です。 狭いスペースでは、色を2〜3色に絞ることでまとまりが生まれ、広く見えるようになります。 例えば、植物の緑と白を基調にして、アクセントカラーを一色加えるというのが基本的なカラーコーディネートです。 私のクライアントで5色以上使っていた玄関先を、3色だけに整理したところ、「なぜか広く感じる」と驚かれたことがあります。
照明の活用も小スペースでは効果的です。 狭い場所でも、光があるだけで広がりや奥行きを感じさせることができます。 特に間接照明や下向きのスポットライトは、空間に広がりを演出するのに役立ちます。 電池式やソーラー式のコンパクトなライトなら、工事不要で簡単に設置できるので、ぜひ活用してみてください。
鏡やメタリックな素材の活用も効果的です。 鏡は空間を視覚的に広げる効果がありますし、金属のように光を反射する素材は、光を増幅して明るさを感じさせます。 例えば、小さな壁掛けミラーや、金属製のオーナメントを取り入れるだけで、玄関先の印象がぐっと広がるんです。 私も狭い玄関先には必ず光を反射する素材を一つは取り入れるようにしています。 これは、インテリアコーディネーターの定番テクニックですよ♪
まとめ:自分らしい玄関先づくりを楽しもう!
玄関先は毎日通る場所だからこそ、自分らしさを大切にしたいところ。今回ご紹介した植物・照明・雑貨のアイデアを参考に、ぜひあなただけの素敵な玄関先づくりにチャレンジしてみてください。一度にすべてを変える必要はありません。少しずつ、季節ごとに変化をつけながら、長く愛せる玄関先を作っていきましょう♪

玄関先をおしゃれに飾るには、植物・照明・雑貨の3要素をバランスよく取り入れることがポイントです。 その際、「自分の好きなもの」と「機能的に必要なもの」を上手に組み合わせることで、長く愛せる玄関空間になります。 初めは小さな変化から始めて、徐々に自分らしさを追求していくとよいでしょう。
また、玄関先のおしゃれは一度で完成するものではなく、季節や家族の変化に合わせて進化させていくものだと考えるといいですね。 春夏秋冬、それぞれの季節で植物や装飾を変えていくことで、一年を通して玄関先が新鮮に感じられます。 思い切った変化が難しい場合は、小さなオーナメントや季節の枝もの一本でも、雰囲気はぐっと変わりますよ。
最後に大切なのは、「ごちゃごちゃさせない」こと。 おしゃれな玄関先のポイントは「引き算の美学」にあります。 本当に気に入ったものだけを厳選して飾ること。 時々「これは本当に必要?」と自問しながら整理すると、自然とセンスのいい空間になっていきます。
玄関先は家の顔であるとともに、あなた自身の個性を表現できる大切な場所。 この記事でご紹介したアイデアを参考に、ぜひあなただけの素敵な玄関先づくりを楽しんでくださいね。 毎日の帰宅が、より幸せな時間になりますように♪