玄関土間収納の基本と魅力
玄関は家の顔であり、毎日必ず通る大切な場所。でも意外と収納に困っている方も多いのではないでしょうか。最近人気の「土間収納」を取り入れれば、玄関がもっと使いやすく、見た目も素敵な空間に変わりますよ♪ まずは土間収納の基本と魅力についてご紹介します。
土間収納とは?その特徴と利点

土間収納とは、玄関の床面と同じ高さに設けられた収納スペースのことです。靴を脱がずに利用できるため、外出時のアイテムや大きな荷物の出し入れがとっても便利なんですよ♪
一般的な下駄箱とは違って、床から天井まで空間全体を活用できるので収納力も抜群!靴やコート、バッグといった外出アイテムはもちろん、ベビーカーや自転車、アウトドア用品など、サイズや形状を問わず収納できるんです。
私がお客様のお宅で提案する際、「こんなに収まるの?」と驚かれることも多いんですよ。玄関周りのごちゃごちゃを一箇所にまとめられるので、玄関自体がすっきりと片付きます。来客時の印象も格段に良くなりますし、毎日の出入りもストレスフリーになります♡
玄関土間収納の種類とサイズ感
土間収納のタイプ別特徴

土間収納には大きく分けて「オープンタイプ」と「クローズドタイプ」の2種類があるんです。オープンタイプは扉がなく、収納物が見える状態。インテリアの一部として楽しめる反面、常に整理整頓が必要になります。
私のクライアントさんでは、見せる収納として日常使いの靴やバッグをディスプレイするように配置している方が多いですね。特に素敵な靴やおしゃれなバッグをお持ちの方は、インテリアの一部として楽しんでいらっしゃいます♪
一方、クローズドタイプは扉やカーテンで中が見えないようにしたスタイル。多少散らかっていても外からは見えないので、小さなお子さんがいるご家庭や、たくさんの物を収納したい方におすすめです。扉の素材やデザインも玄関の印象を左右する大切な要素になりますよ。
土間収納の必要最小限のサイズ感

「うちには十分なスペースがない…」とお悩みの方も多いですが、実は土間収納は思ったよりコンパクトに作ることができるんです。最低限必要なサイズは、奥行きが60cm、幅が90cm程度。これだけあれば、基本的な靴の収納はカバーできますよ。
私が手掛けた35㎡のマンションでは、玄関脇の微妙なスペースを活用して幅80cm×奥行き50cmの土間収納を作りました。上部にはハンガーバー、中段には靴用の棚、下部には収納ボックスを配置することで、驚くほど多くのアイテムが収まったんです♪
限られたスペースだからこそ、高さ方向を最大限に活用するのがポイント。また、間取り上で玄関とリビングの間に廊下がある場合は、その一部を土間収納化するという方法も。幅90cmの廊下の半分だけを土間にしても、十分機能的な収納スペースになりますよ。
玄関土間収納のスタイル別アイデア
モダンスタイルの土間収納

モダンスタイルの土間収納では、すっきりとしたラインとシンプルな素材使いがポイントになります。黒や白、グレーなどのモノトーンカラーを基調に、木目や金属などの素材をアクセントとして取り入れると洗練された印象に。
先日リノベーションしたお客様のお宅では、黒のアイアンフレームに薄いグレーの扉材を組み合わせた土間収納を提案しました。玄関全体をモノトーンでまとめつつ、床には深みのあるオークの無垢材を使用。素材の質感の対比が美しく、スタイリッシュながらも温かみのある仕上がりになったんです♡
収納アイテムにもこだわると、さらに統一感が出ますよ。同じシリーズの収納ボックスやバスケットを揃えて、ラベリングも同じフォントで統一すれば、細部までこだわった洗練空間の完成です。私もモダンテイストの収納を作る時は、この点を特に意識しています。
ナチュラルスタイルの土間収納

ナチュラルスタイルの土間収納は、木の温もりや自然素材の魅力を活かしたデザインが特徴です。無垢材や籐(ラタン)、麻などの自然素材をふんだんに取り入れると、優しい雰囲気の空間になりますよ。
ある子育て中のご家族では、パインの無垢材を使った棚と籐のバスケットを組み合わせた土間収納を提案しました。扉はあえて付けず、カーテンで仕切るオープンな設計に。カーテンには麻混の生地を選び、やわらかな印象に仕上げたんです。子どもたちも出し入れしやすく、毎日の片付けが自然と身につくようになったとお喜びいただけました♪
ナチュラルスタイルならではのアイデアとして、グリーンを取り入れるのもおすすめです。小さな観葉植物やドライフラワーを飾ることで、より自然を感じる空間に。私の家でも、土間収納の上部に小さなポトスを置いていますが、玄関に入るたびに心が和みますよ。
土間収納をおしゃれに見せるコツ
見せる収納と隠す収納のバランス

土間収納をおしゃれに見せるための重要なポイントは、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスです。すべてを見せてしまうと雑然とした印象になりがちですし、逆にすべてを隠してしまうと無機質な印象になってしまいます。
私が提案する際は、美しいデザインの靴やバッグは見せる収納に、使用頻度の低いものや見た目が統一感のないものは隠す収納にすることをおすすめしています。リノベーション事例では、土間収納の上部をガラス扉付きの棚に、下部を引き出しタイプの収納にしました。この「魅せる・隠す」のメリハリが、機能的でありながらもおしゃれな空間を作り出すんです♪
オープン棚を採用する場合は、収納ボックスやバスケットを活用して統一感を出すことがポイント。同じシリーズのボックスを並べるだけで、雑多な印象がぐっとすっきりして見えますよ。ラベリングもしておけば何がどこに入っているかわかりやすく、実用性とデザイン性の両方を叶えることができます。
素材と色のコーディネート

土間収納をおしゃれに見せるには、素材と色のコーディネートが重要です。家全体のインテリアテイストに合わせつつ、玄関という空間の特性も考慮して選ぶといいですよ。
私がよく取り入れるのは、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色構成です。例えば、白を基調とした玄関なら、ベースカラーを白、メインカラーを木目、アクセントカラーをブラックにするといった具合。この配色で設計したお客様の土間収納は、シンプルながらもメリハリがあり、とても好評だったんです♡
素材選びでは、見た目の美しさだけでなく耐久性も重要なポイント。玄関は外からの汚れが持ち込まれやすい場所なので、お手入れのしやすさも考慮して。最近人気なのは、見た目は木目でもメラミン加工されたものや、汚れが拭き取りやすいマットな塗装の素材です。長く愛用できる土間収納を目指しましょう。
照明の効果的な活用

土間収納をよりおしゃれに見せるためには、照明の活用も忘れてはいけませんよ。適切な照明は収納スペースの機能性を高めるだけでなく、空間の印象を大きく変える力を持っているんです。
先日リニューアルしたお客様の土間収納では、棚の裏側にLEDテープライトを設置しました。夜になると棚全体が柔らかく浮かび上がり、まるでショールームのような洗練された雰囲気に。「毎日帰宅するのが楽しみになった」と喜んでいただけたんですよ♪ このようなちょっとした演出が、日常に特別感をプラスしてくれます。
収納内部に照明を設置するのも効果的です。センサー付きのLEDライトを棚の内側に取り付ければ、扉を開けた時に自動で点灯。暗い時間帯でも中の物がすぐに見つけられる実用性と、明るく見栄えの良い印象を両立できますよ。我が家でも取り入れていますが、この小さな工夫で使いやすさが格段に向上しました!
用途別の土間収納活用法
靴収納としての活用法

土間収納の最も一般的な活用法は、やはり靴の収納です。従来の下駄箱よりも広いスペースが確保できるため、家族全員の靴をまとめて収納できるんですよ。効率的に靴を収納するコツは、使用頻度によって配置を変えること。
私がクライアントさんにおすすめしているのは、可動棚を活用した靴収納です。靴の高さはタイプによって異なるため、棚の高さを調整できると無駄なく収納できます。ブーツなどの丈の長い靴は下段に、スニーカーやパンプスは中段に、子どものサンダルなど小さな靴は上段にと、サイズに合わせた収納ができるんです♪
また、靴の収納には通気性も重要です。網棚や隙間のあるバスケットを使用すると、湿気がこもりにくく清潔に保てますよ。子ども用の靴は特に汚れやすいので、洗えるプラスチック製のケースに入れておくと便利。我が家では、各自の靴用にカラー分けしたボックスを用意し、子どもたちが自分で片付けられるようにしています!
アウトドア用品の収納術

アウトドア好きな方にとって、土間収納はまさに理想的な収納スペースなんです。キャンプ用品やスポーツ用具など、サイズが大きくかさばるアイテムも、土間収納ならすっきり収まります。
アウトドア用品は種類も多いので、カテゴリーごとに分類して収納すると管理しやすくなりますよ。例えば、キャンプ用品、ハイキング用品、冬のスポーツ用品などと分けて、それぞれ専用のボックスやバッグに入れておくと出し入れが楽に。私の自宅では、透明なコンテナボックスを使って中身が見えるようにしています。さらに「7月海水浴セット」「12月スキーセット」など、時期と用途を明記したラベルを貼っておくと家族みんなが迷わず使えるんです♡
また、湿気や汚れに弱いアウトドア用品は、使用後のケアも大切。土間収納内に小さな乾燥スペースを設けておくと、濡れたアイテムをすぐに乾かせて便利です。フックを多めに設置して濡れた傘やウェアを吊るしたり、小型の除湿機を置いたりすると良いでしょう。クライアントさんのお宅でも好評でしたよ!
子ども用品の収納テクニック

子育て世代にとって、土間収納は本当に心強い味方になります。ベビーカーや三輪車、子どもの外遊び道具など、大きくかさばるアイテムも余裕で収納できるんですよ。子ども用品の収納で大切なのは、子ども自身が使いやすい高さと仕組みを作ること。
子ども用の靴やヘルメット、外遊び用のおもちゃなどは、子どもの手の届く高さに配置するのがポイントです。私がデザインしたお宅では、土間収納の下部に子ども専用の引き出しを設けました。引き出しには子どもの名前と絵をつけて、「これは僕の場所」と認識できるように。こうした小さな工夫が、子どもの自主性を育み、片付けを習慣化するのに役立つんです♪
また、成長とともに変わる子どものアイテムに対応するため、可変性のある収納設計も重要です。高さ調節可能な棚や、用途に応じて組み替えられるボックスなどを活用すると長く使えますよ。子どもの成長に合わせて収納も育っていく、そんな柔軟な設計が理想的だと思います。
土間収納を最大限活用するための工夫
スペースを有効活用する収納術

限られた土間スペースを最大限に活用するには、「上下左右すべての空間を意識する」ことが重要なんです。特に高さ方向の空間は見落としがちですが、天井近くまで活用することで収納量が大幅に増えますよ。
側面の壁を活用するのも効果的です。フックやハンガーレールを設置すれば、バッグやコート、傘などをコンパクトに収納できます。私が手掛けた3人家族のお宅では、幅わずか70cmの土間収納の壁面全体にペグボードを設置しました。フックの位置を自由に変えられるので、季節や家族の好みに合わせて柔軟にレイアウト変更ができると喜ばれていますよ♡
また、収納家具自体も工夫次第で大きく変わります。特に私がおすすめしているのは「引き出し式の棚」です。全体を引き出せるので奥のものまで簡単に取り出せ、デッドスペースができにくい優れものなんですよ。小さなスペースこそ、こうしたアイデアで最大限の機能性を引き出していきたいですね!
季節に合わせた収納の使い分け

土間収納をさらに効率的に活用するには、季節に合わせた収納の使い分けがおすすめです。日本は四季があるため、使用する靴やアウトドアグッズも季節によって大きく変わりますよね。
私が実践しているのは、年4回の「収納の衣替え」です。春夏秋冬の変わり目に、土間収納内のアイテムの配置を見直します。例えば冬になったら、スノーブーツやスキーウェアを手前に、夏のサンダルや海水浴グッズは奥や上の方へ。この時、使わなくなったアイテムの状態チェックもできるので、次のシーズンの準備も同時に進められるんですよ♪
季節の切り替え時には、収納ボックスのラベルも更新すると管理しやすくなります。「2024年冬用コート」など年度も入れておくと、長く使っていないものが一目でわかりますよ。クライアントさんのお宅では、小さなホワイトボードに収納マップを描く工夫も。これで家族みんなが片付けをスムーズにできるようになりました!
DIYで作る土間収納アイデア
初心者でも簡単!棚板DIYのコツ

既存の土間スペースを活用して、DIYで収納棚を作ることも可能なんですよ。初心者の方でも挑戦しやすいのは、「突っ張り棒と棚板を組み合わせる方法」です。頑丈な突っ張り棒を垂直に2本立て、そこに棚板を載せるだけで簡単な収納棚の完成!
私が実際に自宅で作ったのは、ホームセンターでカットしてもらった木の棚板と、アイアンブラケットを組み合わせた壁付け棚です。棚板は杉の無垢材を選び、自分で軽くヤスリがけをしてからオイルステインを塗りました。アイアンブラケットは市販のものを使用し、壁にしっかりと固定。強度もあり見た目もおしゃれな棚が、市販品の半額以下で完成したんです♡
DIYの魅力は、自分だけのオリジナル収納が作れること。市販品にはない、ぴったりのサイズや好みのデザインに仕上げられますよ。あるクライアントさんは、子どもと一緒に棚板にスタンプを押して模様をつけ、世界に一つだけの収納棚を作られていました。使うたびに愛着が湧く特別な収納、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
100均アイテムを活用した収納アイデア

土間収納をおしゃれに整えるのに、必ずしも高価なアイテムは必要ないんですよ。100円ショップのアイテムを上手に活用すれば、コストを抑えながらも素敵な収納が作れます。特におすすめなのは、収納ボックスやバスケット、ウォールフックなど。
私が手掛けたDIY土間収納では、100円ショップのプラスチックケースを活用しました。ただそのまま使うのではなく、すべて同じシリーズで色も統一し、さらに手作りのラベルをつけたんです。靴用にはシューズラックではなく、100円ショップの深めのカゴを横に並べて活用。各自の靴入れとして使うことで、家族それぞれの靴がごちゃ混ぜになることなく、見た目も美しく収納できていますよ♪
壁面活用アイテムも100円ショップで充実しています。フックやネット、ミニ棚などを組み合わせると、限られたスペースでも驚くほど収納力がアップ!あるお客様は、土間収納の壁に100円ショップのワイヤーネットを設置し、S字フックで小物を吊るす収納を実現。工夫次第で、予算をかけずともセンスの良い土間収納が実現できるんですね。
よくある質問
Q1: 狭い玄関でも土間収納は作れますか?

はい、狭い玄関でも工夫次第で土間収納は十分に作れます!最小限のスペースとしては、幅80cm×奥行き60cm程度あれば基本的な収納機能は確保できますよ。私が手掛けた35㎡のマンションでは、玄関の片側のわずかなスペースを使って土間収納を実現しました。
狭いスペースでは、特に「上下の空間活用」と「無駄のない配置」がポイントになります。天井近くまで棚を設け、使用頻度に応じて収納位置を考えましょう。また、奥行きのある収納では引き出し式の棚を採用すると、奥のものも取り出しやすくなりますよ♪ 一度プロにご相談いただくと、思いもよらなかった活用方法が見つかるかもしれませんね。
Q2: 土間収納の湿気対策はどうすればいいですか?

土間収納の湿気対策は、快適に使い続けるために重要なポイントです。まず基本として、通気性を確保することが大切。完全に密閉するのではなく、空気の流れを作ることで湿気がこもりにくくなります。
私がよくお勧めしているのは、除湿剤や調湿材の活用です。珪藻土を使った調湿材や炭、小さな除湿機など、スペースに合わせて取り入れましょう。私の自宅では、100円ショップで購入した小さな除湿剤を各棚に置いています。またスペースに余裕があれば、小型の除湿機を設置するのも効果的ですよ♪ 特に梅雨時期は定期的に換気を行い、靴やコートは十分に乾かしてから収納するよう心がけると、カビの発生を防げます!
まとめ:あなたの玄関に合った土間収納を
玄関の土間スペースは、ちょっとした工夫で素晴らしい収納エリアに生まれ変わります。モダンからナチュラルまで、お好みのスタイルに合わせたデザイン、季節や用途に合わせた使い分け、そして限られたスペースを最大限に活かす収納術を取り入れることで、機能的でありながらもおしゃれな空間が完成しますよ♪
私がいつもクライアントさんにお伝えしているのは、「完璧を目指しすぎないこと」。まずは今ある状況から少しずつ改善していくのが長続きのコツです。DIYでトライできるアイデアもたくさんありますので、週末のプロジェクトとして少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
玄関は毎日必ず通る場所であり、家の第一印象を決める大切な空間です。土間収納を上手に活用して、すっきりと整った美しい玄関を実現すれば、毎日の出入りがもっと快適になるはず。この記事で紹介したアイデアを参考に、あなたのライフスタイルに合った理想の土間収納を作り上げてくださいね♡